以前、Facebook(Meta)広告を運用していたときのお話です。
我が家の音楽教室では、ひとつの広告が1年以上にわたって成果を出し続けていました。
広告を作成した当初は、まさかこれほど長く使えるとは思っていませんでした。
けれど、実際にお客様が集まっているのですから、無理に変える必要はありません。
市場の反応を見ながら、同じ広告を継続して使っていました。
ところが、広告をしばらく出していると、Metaからこんな提案が届くようになりました。
「ターゲットをAIで探して、自動化してみませんか?」
広告の運用をAIに任せることで、広告単価を33%削減できるという案内もありました。

私は広告を運用するとき、どちらかというと手動設定を好むタイプです。
誰に広告を届けるのか、自分で考えて設定し、結果を見ながら改善していく。
それが基本だと思っていました。
でも、そんなに効率よく成果が出るのなら、一度試してみよう。
そう考えて、AIによる自動化機能「Advantage+」に切り替えてみたのです。
すると、リストがほとんど入ってこなくなりました。
学習期間が必要なのかもしれないと思い、数日間様子を見ましたが、結果は思わしくありません。
数人登録があった翌日はゼロ、という状態が続きました。
ですので、早々に手動設定に戻しました。
もちろん、AIによる自動化で成果を出している方もいます。
広告の目的や業種、商品、設定条件などによっても結果は変わるでしょう。
今回の経験だけで、AIの自動化が良くないとは言えません。
ただ、ひとつ感じたことがあります。
便利な仕組みを使う前に、自分の軸を持つ
最近は、広告に限らず、さまざまなマーケティングツールにAIが搭載されています。
ターゲットの選定から広告の配信、分析、改善まで、自動で行ってくれるサービスも増えました。
とても便利なことです。
一方で、AIに多くを任せるほど、何を基準に判断されているのかが見えにくくなることもあります。
その結果、思うような成果が出なかったときに、どこを改善すればよいのか分からなくなってしまうこともあります。
だからこそ、ツールを使う前に整理しておきたいことがあります。
それは、
「誰に、何を届けたいのか」
ということです。
誰に向けた商品やサービスなのか。
その人に、どんな価値を提供できるのか。
何を魅力として伝え、どんな行動をしてもらいたいのか。
ここが曖昧なまま広告を出しても、AIに任せても、期待する成果にはつながりにくいでしょう。
広告を作るということは、自分の仕事やサービスの価値を、限られた言葉と画像の中に凝縮して表現することでもあります。
つまり、広告の設定を考える以前に、自分のビジネスそのものを理解しておく必要があるのです。
AIは、考える手間を減らしたり、作業を効率化したりする心強い存在です。
けれど、何を届けたいのか、誰に喜んでもらいたいのかという根本の部分まで、すべて任せてしまう必要はありません。
まずは自分の軸を明確にする。
そのうえで、AIや便利なツールを活用し、実際の反応を見ながら改善していく。
便利なツールを使いこなすためにも、まず自分のビジネスを理解しておくこと。
これは、広告だけでなく、これからのAI活用全般にも通じることだと思います。
このブログでは、仕事や創作、日々の暮らしの中で感じたことを通して、自分らしい次の一歩について綴っています。
花や植物をモチーフにした作品づくりも続けています。
よろしければ、これからもお付き合いください。
My Next Botanical Days
大橋照美

